ミシマ社さんから出版「【消費】をやめる 銭湯経済のすすめ」 平川克美著
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断捨離や整理整頓の本ではありません。自己啓発的なことも書かれてはいませんが、「消費」について考えたい人にはおすすめの本です。
生産の国として頑張っていた日本が「消費」の国へ…なぜ?どう変化していったのか?ということが書かれています。
私も本を読んでみて、「消費を変えてみる」ということを考えました。
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私は本をよく買うのですが、大型書店やAmazonなどで買う機会が多かったので、地元の個人で経営されているような本屋さんで買ってみよう!と思い調べてみました。
驚いたことに、案外個人経営の本屋さんって、もうあんまり無いんですね。
私の実家には昔、自宅から2キロ圏内に3軒の個人経営の本屋さんがありました。今はもうありません。大型書店が1軒でき、地域から本屋が消えるという実感のないまま3軒の本屋さんが消えていました。
今は問題が無いように感じますが、大型書店ですので突然の倒産があった時…どうなるでしょう?1つの地域から本屋が完全に消えてなくなります。この話を本屋からスーパーへ替えて考えてみると、地域の抱える「買い物難民」という社会問題の仕組みが理解しやすいです。
スーパーの経営にも問題はあったかもしれませんが、消費者の「消費のマインド」が地域の買い物難民という自分で自分の生活を苦しめる、大きな要因の1つだったのかもしれません。「便利になる」という怖さについてもやわらかい文体で書かれている本だと思います。
読み終わった後に、自分の生活の中の「消費」と「消費の場所」について考えてみると、自分なりの何かが見えるかもしれません。
本書の「スぺンド・シフト」という消費の仕方を変えることで自分の地域を支える=ひいては自分達の未来や生活を守ることにも繋がるという考えには大きく賛成です。
地域の活性化や消費について興味のある方におススメです。