少ない物ですっきり暮らす

10回近くの引越しと、子供の発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。お片づけのサポートもやってます。 ライフオーガナイザー®1級/ 整理収納アドバイザー1級/ 発達障害住環境サポーター https://yamaguchi-seiko.amebaownd.com

少ない物ですっきり暮らす

「主婦」は「無職」ではないのか?

【6冊目の本が発売になりました!】

 

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先日、コメントで主婦は職業「無職でしょ」といただきました。

 

 

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おお、なるほどなぁ~!と感心しながら考えました。「主婦とは何か?」哲学ですね!そもそも職業欄に「主婦(主夫)」は必要無いのではないか?「主婦とは何か?」を考えてみましょう。

 

職業という意味 「コトバング・ウィキベディアより引用」

職業(occupation)

人間が生計維持手段として行うとともに,自己の能力に応じかつ自己実現をはかる目的で行う,社会的に有益な継続的活動をいう。家族という統一体のなかで自給自足の生活が行われている場合には,その家族内における各人の継続的な活動は,厳密には職業というよりはむしろ生業というべきである。
被雇用形態は正社員アルバイトパートタイムなど様々。通常の意味での職業ではないが、主婦学生さらには無職を、便宜上、職業の1つとみなすこともある。

 

 

 

「職業」というよりは、「生業」という点は、なるほど!っと思いました。

 

 

 

私個人は今現在、経済活動はしていませんし、無職と言っても差し支えありません。むしろ、「主婦(主夫)」という記号をなくしてしまった方が生きることが楽になる人々がいるのではないかと考えました。「主婦」などと言わず、男女関係無く家庭のことは、できる人ができることを行えばよいのではないかと私は思います。

 

主婦業とは何だかぼんやりしていますが、突き詰めれば家族の話を丁寧に聞き取ろうと思えばカウンセラー(傾聴)。子育てでしたらコーチングスキル。家のお片付けでしたら整理収納アドバイザー(他ライフオーガナイザー)。料理でしたら調理師・管理栄養士。家計でしたらファイナンシャルプランナー・経理事務。掃除でしたらハウスクリーニング。昔の主婦は裁縫もやられていましたので、洋裁・和裁…。美しさを追求すればメイクアップアーティスト・ネイル…、老人介護は介護士…もう限りがありません。

 

主婦にもピンからキリまでありますので、私は片づけ以外はザックリ主婦です(笑)全然主婦業できないわ、私。という方から、ほぼ絵に描いたように完璧にこなされてる方もいるでしょう。

 

主婦業が何だか少し窮屈な面は、上記に関する知識やそれに触れる労働を個人が家庭内で担い過ぎている一面があります。逆に世の中の職業で、こんなにマルチな知識が必要な役割って他にあるのかな?と疑問に思います。

主婦の起業家が多い理由も、主婦業には一つのジャンルに特化すれば、職業として立派に食べてゆけるスキルが十分含まれているということではないでしょうか?

 

 ちょっと大げさな論調にはなってしまいましたが、職業欄の「主婦(主夫)」は確かに無くした方がいい…というより「主婦」という概念自体が無くなれば良いと思います。

それと同時にこんなに素晴らしい役割も無いのではないのかな?とも思います。他利的に無償で労働を提供している面に、値段を付けて数値化してゆくことは、個人的には何だか悲しく感じます。

反面、数値化せずに好意に甘え、役割として個人に依存している背景が「主婦」という労働に対し軽視されているように思います。

 

私自身も子育てしながらフルタイム・正社員で働いていた時期もありましたが「正社員」も「専業主婦」もどちらが楽・どちらが大変と線引きはできません。それぞれの立場における大変さの種類がまた違うように感じました。

 

経済的な面で生産性が無いという点に関しては、個人的な考えではありますが、そこはグレーゾーンな部分があるのではないかと思います。 料理が得意な方であれば、レシピを工夫して低予算で家族に食事を提供すれば、少なからず出るはずの予算が抑えられます。その家庭内では「料理に関する知識」で経済性を高めたとも言えます。

経済は難しく、使えばいい・流せばいいというものではないと思います。どこにどう使うか?が大切で、無謀無策にお金を流すことを経済でしたら誰にだってできるでしょう。

 

「経済」という言葉の由来に一つは中国語の「経世済民」世を経(おさ)め、民を済(すく)うで、「経済」だそうです。古代ギリシャ語では経済(ekonomics)の語源はoikos(家)、nomos(在り方)という二つの言葉から来ているそうです。

経済とは商品の流通だけでなく、「個々人の幸せ」や「家や家族とはいかなるものか?」というものごとも含めて「経済」と考えられます。

 

 

ジェンダー(社会的役割の性)」の問題や、女性の社会進出と、男性の育児参加の推進を通してこの先、男女差がなくなり「主婦」という概念も消え去る時代が来ると思います。極論を言えば家事は全てアウトソ-シングしてしまえば良いのですから。 家で主婦という役割を、誰かが一人孤独に担う必要もない時代も来るでしょう。「主婦」という考え自体が時代に合わなくなってきていることも事実ですし。

 

中国のことわざに 「有銭出銭有力出力」 という言葉があります。

意味は「お金のあるものが、お金を出し。力のあるものは、力を出す。どちらが上、どちらが下という訳ではなく、両方が偉いのだ。」というものだそうです。私はこの考えに大いに賛成です。

 

もしかすると、この先「夫婦」や「結婚」も形式化・記号化・数値化し、契約書を具体的に取り交わし、夫婦間で雇用契約を結び、賃金を取り交わす時代が来るかもしれません。願わくば「主婦」などという概念は無くなり、できる人ができることを行うことが自然な時代が来れば「主婦」や「無職」という名前や記号に固執しなくてよい時代が来て欲しいと思います。

 

職業「主婦」ではなく「無職」でしょ?というコメントは、ある意味正しいと思います。何か、一つにフォーカスして、普段考えないようなことを考える機会と言うのは、なかなか無いことなので、良いコメントをいただいたなぁ…と、思いました。

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