何かを選び、何かを捨てる。どこかその決断力は勝負の世界に通じます。
整理収納術の本はあまり読んだことがありません。反面、何かを決断したり勝負の世界に身を投じ、決断することを日々生業にされている方はどういう思考をされるのか?すごく興味がありました。
将棋の羽生義春さんは1996年に7タイトルを獲り、2012年には史上初の7つの永世称号を獲りました。何十年と第一線で棋士として戦う羽生さんは常に無敵かと言えば、そうでもなく。新しい手を試す期間はやはり負けるし、負けの時期も込みでその先の常に新しい手を研究しています。
歴史に残る名の羽生さんですが、そんな彼でも将棋の基本を繰り返し繰り返し積み重ねることは怠らないそうです。
将棋の勝負には「持ち時間」があり、その時間限りあるの中で勝負しなければなりません。「時間制限があるからこそ、目標に向かって集中できる。」どこか人生に通じるものを感じます。
ヒリヒリとした対極の中で、対戦相手に力を借りながら自分の個性を伸ばし成長するという話も良いものでした。挑戦者であり将棋の研究者として「美しい棋譜を追求したい」羽生さん。美しい棋譜と勝負に勝つ。そこのせめぎ合いなど、何を得て何を捨てるか?常日頃からその選択を生業としている方の考えというのは、とても参考になります。
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