私がインテリアに興味を持ち、好きになるキッカケをくれた方がいました。
その方のご自宅は素敵なお宅で、雑貨の飾りかたや、観葉植物の選びかた…初めてその方のお宅へ訪問した時に「何て素敵な家なんだろう!私の家もこんな家にしたい!」と、感動したことを覚えています。
ある時、その方と久しぶりに食事をする機会があり、
「うちはモノが多くて人が呼べる家じゃなくなったのよ。もう、夫から通販禁止令が出てて、和室はモノでいっぱいなの。とてもじゃないけど人に見せられないの。」
その方からその言葉を聞いたときは大変ショックだったことを覚えています。
あんなに素敵な家が人を呼べない家になってしまったの?正直信じられませんでした。家のモノが増えるにつれ、どんどん人を呼べなくなる。それと同時に少しづつですが、その方の会話の内容が、日々の出来事から日々の不平不満へと変わってゆき、何だか私もその方から遠のいてしまいました。
その方のお宅でお茶をしたり、鍋をしたり、時にはお泊りもしたこともありました。観葉植物の苗をいただいて、育て方を教えて下さったのも、その方です。あんなに素敵だった家が、もう人を呼ぶことができない…。私にとっては地元ではない、慣れない土地で出会った素敵な方の一人でした。そして、その方のことを好きなことは今も変わりません。
モノが溢れて人が去るのか、人が去るからモノが溢れるのか。
とても人好きの奥様でしたので、私にとってはモノについて考えるキッカケになった出来事の一つでした。
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