暮らしに余裕のない状態で「片づけ」はできません。 (2017年10月再編集)
目次
私自身も子育てや家事、そして家族全体のこと…掃除・片づけ以上に優先すべきものが暮らしの時間の大半を占めるとき…正直手が回りません。いくら好きなことでも、時間を作る余裕がなければ無理なのです。
同居を始めた義理の母ですが、義理の母は「片づけ」ができない人だと聞いていました。それでも一緒に今回片付けを一緒にしていると、掃除のしやすさや生活の動線…色々を気にしながら一緒に作業している姿をみると、単に「片づけができない人」という立ち位置に置かれているのには「変だなぁ…」と違和感を感じました。
片づけを行う上で、最低限必要なこと。それは体力です。ミニマルな暮らしを私が選ぶ理由は、色々な体力を残しておきたい。そして、体力は5つ必要です。
精神的体力
片づけは必要・不必要と判断をしてゆきます。精神的にとても気力が必要です。
時間的体力
時間の無い中、何かを行うことは無理です。時間を確保・作ることができなければ、実行できません。
肉体的体力
片づけはモノを運ぶ作業が地味ですがとても多いです。時には家全体…家具・収納の配置を変えたり大掛かりな作業になります。
金銭的体力
不要となったゴミを出すのにもお金が掛かります。第三者へ片づけを依頼する場合も高額な費用が必要です。モノは手放すまでが、家にモノを引き受けると決め購入した人の責任です。
人的体力
精神的・時間的・肉体的・金銭的…それぞれの体力がない人でも人とのご縁で片づけができます。最後は人間関係がモノを言う場面も多いです。
どれをとっても、どれが欠けても
これらの5つの体力。どれをとっても大切な体力です。自分の生活を振り返ってみて、「どの体力が欠けているか?」は把握しておくと良いかと思います。足りない部分があっても、例えば「金銭的体力はあまり無い。でも人的体力はある!」というふうに補うこともできます。
「片づけができない。」その悩む背景には、この5つの体力不足も潜んでいます。同居の義理の母の場合は、あきらかに「肉体的体力」と「時間的体力」が不足していました。その不足した体力は別の体力で補えるか?もしくは体力を確保する道を探す。一口に「片づけ」と言っても、整理収納・片づけの方法論以前に、この「体力」を無視してはいけない気がします。
義理の母は「片づけができない人」だと周囲からレッテルを貼られていましたが、一緒に片づけてみると、片づけは最後までできる人ですし、「できる状況にない」と、表現するほうが正しかったかに感じます。周囲の誰かの置かれた状況に目を向けて分析してみると「レッテル」を貼る必要はなかったろうになぁ…と、残念に思います。
そして貼られたレッテルは剥してよいと思いますし、今回片付けでモノが減って管理する量を義理の母自身、少し調整できるともう少し楽になるかと思います。
そして、この5つの体力は「片づけ」だけではなく、もう少し掘り下げると人生全体にも言えるかと感じます。子育ても、肉体・時間・精神・金銭・人…どれも必要です。何かが上手くいかないなぁ…という時は少し、今の自分の人格的部分ではなく置かれている状況を整理してみると、見えてくるものが確実にあります。
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