少ない物ですっきり暮らす

10回近くの引越しと、子供の発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。お片づけのサポートもやってます。 ライフオーガナイザー®1級/ 整理収納アドバイザー1級/ 発達障害住環境サポーター https://yamaguchi-seiko.amebaownd.com

少ない物ですっきり暮らす

片付けを行うとき注意したい「サリーとアン」問題

【6冊目の本が発売になりました!】

 

  現在、お片付けサポート・講座依頼・雑誌取材等、一切受け付けておりません。個人的なご連絡等、ご遠慮とご配慮のほど、よろしくお願いします。

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 ミニマリストのやまぐちせいこです。

 

家族が片付けてくれない。上手くいかないのですが、どうしたらいいですか?という質問を多く受けます。その質問から1つ回答します。

私が片付けても、家族は片付けてくれません

以前、こんな質問を受けました。

「私が一生懸命家が片付くように、仕組みを作っても家族は全然片付けが上手くいきません。どうしたら良いでしょうか?」

仕組みを作ることが目的になっていませんか?

片付けの仕組みを作っても、家族が実践しない…。私は、こんな質問をしました。

 

「その仕組みについて、ご家族へ説明はしましたか?

 仕組み自体、ご家族がどういうものか理解しているのに、

 やらないということでしょうか?」

 

「いえ、仕組みについて説明はしていません。」

 

「だからですよ。

まず、伝えなければ。

相手はわかりませんよ。」

 

片付けあるあるですが、「リバウンドしない仕組みを作る」という手段が目的になってしまった例です。

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サリーとアン

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自閉症スペクトラムの疑いのある子へ、上記の画像「サリーとアン」の課題を見せると、

 

Q.サリーはどちらからパンを出しますか?

A.アンの箱からパンを取り出す

 

と、答えます。正解は、

 

「サリーは、自分のカゴからパンを出そうとする」です。

 

サリーは、アンが自分がいない間にカゴからパンを取り出し、アンの箱へ入れたことを知りません。

ここでの問題は、

 

自分が知っていることは、相手も知っていると思ってしまう。

自分と他人との境界線の曖昧さです。

 

発達障害の特性の一つとしてコミュニケーションの問題がありますが、脳の特性により、相手の状況を理解しにくいことが障壁になります。

片付けにも起こる「サリーとアン」問題

ここでのポイントは、片付けやすい仕組みを作っても、それが相手へ伝わらなければ、分からなければ、相手は協力しようがないのです。

 

自分は分かっているから、相手も分かるはず。

 

そう思い込んでしまう場面が多々あります。かつて私もそうでした。

yamasan0521.hatenablog.com

私たちの暮らしの中で、

 

言わなくても分かるだろう

 

という態度がコミュニケーション不全を起こします。

まずはコミュニケーションから始めよう!

大切なこと、お願いしたいこと、知っていて欲しいこと。それらは、やはりハッキリ伝えることが重要であることは片付けもコミュニケーションも同じです。空間の整理の前に、

 

相手の話を聞く。

自分の伝えたい想いを伝える。

 

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