片付けをやっていると、節々で「自分はこんな風に感じていたんだな・・・」と、
自分自身に出会うことが多々あります。
それは第三者の片付けのサポートをしてみても、目の前の人が「ああ、そうか」と感じる瞬間に立ち会います。
新しい私と、これからの生活
ご家族のお住まいに呼ばれるケースが比較的多いのですが、中には女性の一人暮らしの方からのご依頼もあります。
- 離婚して、新生活を始める
- シングルマザーとして生きていたが、子供が巣立ち、自分一人の生活になった
- 何十年と勤め上げた会社を辞め、新しい人生を歩み始めた
色々な理由と想いで呼んで下さいます。
中には
「生活は苦しい状態だけれど、
今を変えたいと思って呼びました。」
という切実な方もいらっしゃいました。
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縛られている自分と自由を望む自分。肩の荷を下ろし、身軽なわたしへ。
「今まで、周囲がこうしなさいということに、
ずっと従ってきた生き方でした。
親の言うこと
夫の言うこと
みんなの言うこと
私にとっての離婚は、
そんな周囲への反逆だったんです。
親に離婚を報告したとき
「何を考えているんだ！」
そう怒られるかと思っていました。
しかし、
「好きに生きなさい。」
そう言われて、
拍子抜けしました。
一方で、
ああ、やっと私は自由に生きていいんだなぁ・・・
って思ったんです。
今回、片付けに来ていただいた理由。
それは、
【キチンとした生活】
これが、私に必要なんです。
離婚を機に、ずっと憧れていた仕事を始めました。
副業ですが、夢が叶いました。
でも、家の中がグチャグチャです。
片付けが苦手で、恥ずかしながら遅刻も多いんです。
そのためには部屋をしっかり整えて、
キチンとしたいんです。」
とのことでした。
ご職業が表現を生業にされる方でしたので、
整った部屋が必ずしも利用者様にとって良い部屋とは限らないことを説明しました。
「これまで整った部屋で生活をしたことが無いので、
一度体験してみたいんです。
とにかく部屋をキレイにして欲しいんです。」
そこから６時間のサポートを行いました。
片づけ、モノと向き合い、気がつくこと
後日、お話をお伺いすると、
「部屋にモノが溢れた状態からスッキリとした部屋になってみて、
とっても嬉しかったです。
ただ、どうして私はあんなに部屋を片付けたかったんだろう？
そのことが改めて気になりました。
幼少期から
【ちゃんとしなさい】
という言葉に縛られていたから、
【キチンと整った部屋】に憧れ続けたんだって。
今回私が自分について分かったことは、
部屋がすっきりとしたこと。
嬉しかったです。
でも、それと一緒に、
散らかった部屋。
モノがグチャグチャで散らかっていても、
これも私自身なんだって。
私らしさなんだって。
どこかでまた周囲の期待に応える生き方。
もう心は自由になったはずなのに。
そこから抜け出せずにいる自分に気がつきました。」
私にとって、色々な女性の一人暮らしのサポートに入った中でも印象深かった片付けでした。
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どうか、あなたの人生が良き方向へ向かいますように
私自身も「自分を変えたい」と願い、片付けを始めたことが今に繋がっています。様々な人の出発に立ち会える瞬間は、自分の人生では無いにしても、どこか、その人の人生の１ページを共有できた瞬間に感動を覚えます。
部屋は散らかっていてもいい。
それが、あなたらしい生き方の一部なら素敵じゃないですか。
どうか、あなたの人生が良き方向へ向かいますようにと願わずにいられません。
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