少ない物ですっきり暮らす

10回近くの引越しと、子供の発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。お片づけのサポートもやってます。 ライフオーガナイザー®1級/ 整理収納アドバイザー1級/ 発達障害住環境サポーター https://yamaguchi-seiko.amebaownd.com

少ない物ですっきり暮らす

「忘れたくないから手放さない」ではなく、手放したモノほど記憶との繋がりが深くなる

【6冊目の本が発売になりました!】

 

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佐々木典士


 

先週の金曜日、4月5日20時にNHK「あしたも晴れ!人生レシピ」が放送されました。ゲストは「ぼくたちに、もうモノは必要ない」の佐々木典士さん。

手放したモノほど、記憶が深くなる

私自身、初テレビ出演ということで見ていました。番組の中で佐々木さんの一言に、とても共感する言葉がありました。

 

『本当に大事なモノは手放しても忘れない。

 大事な気持ちで手放したモノは、忘れない。』

 

私自身もこれまで沢山モノを手放して来ましたが、何を手放したか覚えていない…ということはありません。むしろ、手放したモノ1つ1つ「なぜ手放したのか?」をハッキリ覚えています。

私の人生のターニングポイントになった、手放したモノ

今まで手放したモノの中で一番印象的だったモノ。それは、北欧雑貨で有名なリサ・ラーソン作「ライオン」です。

 


 

 このライオンを手放した当時、ブログ「少ない物ですっきり暮らす」を立ち上げていました。その頃、ブロガー界隈は北欧ブーム。手放すかどうか…とても悩みました。

 

  • 1つ10,000円以上の値段のモノ
  • 手放さなくても問題ない
  • もったいない…という感情

 

ここが引っかかり、躊躇していました。

 

しかし手放さず手元に置いている間、「なぜ、自分は手放せないのか?」という自分の気持ちにより深く向き合いました。ライオンの華やかさ・デザイン性の高さ。ライオンという強さの象徴。私には見栄と虚栄心に結びつきました。

「ライオン」を手元に持っていることが自分自身の「見栄と虚栄心」の塊であることに気がつき。

 

「これを持っている限り、私は見栄を手放すことができない。」

 

そう思い、勇気を出して手放しました。

 

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見栄や虚栄心。これを手放せるかどうか

人の目を気にしている限り、つきまとう【見栄】

等身大の自分より、もっと自分をよく見せたい【虚栄心】

この2つが他人の評価に振り回される原因になっていました。自分の見栄や虚栄。そこから逃げずに向き合う。そのプロセスが私にとって『弱い自分』を受け止めるための意味を持ちました。

向き合ったモノ、本当の意味で一生モノになる

おそらくこのライオンも、色々な物を買い続け、押し入れの片隅に押し込んでしまえば、きっと忘れ去っていたと思います。しかし、「なぜ手放せないのか?」と、真剣に物と自分に向き合ったことで、手元には無くても一生忘れないモノになりました。

 

今でも自分自身の【見栄】と向き合うたび、ライオンのことは思い出します。

思い出すたびに、あのときの自分。

そして、これからの自分。

様々な物事に思いを馳せます。

 

忘れないために手放す

モノが手放せないかたの話を聞くと『忘れることが怖い』という声を聞きます。


佐々木さんの言う、『大事な気持ちで手放す』は、

私自身が


「みたくない自分を手放した。」ではなく。
「向き合うべき自分を見つめ、受け入れた。」


手放す過程の中で、自分の気持ちと真摯に向き合い、
大事な気持ちで手放した。

このことは一生忘れない。

 

そういうことだと思います。

 

手放したからこそ、モノとの記憶が深くなり、リサ・ラーソンの『ライオン』は、形を失っても、私の中で一生モノになった。そうお伝えしたいと思います。

 佐々木典士さんの著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない』文庫版。わたしも参加しております。片付けの参考になる一冊です。↓

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