少ない物ですっきり暮らす

10回近くの引越しと、子供の発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。お片づけのサポートもやってます。 ライフオーガナイザー®1級/ 整理収納アドバイザー1級/ 発達障害住環境サポーター https://yamaguchi-seiko.amebaownd.com

少ない物ですっきり暮らす

【人間関係の断捨離】片付けに深刻な問題を抱えている人は、人生にも深刻な問題を抱えている。わたしの人生を取り戻す「12のステップ」

【6冊目の本が発売になりました!】

 

  現在、お片付けサポート・講座依頼・雑誌取材等、一切受け付けておりません。個人的なご連絡等、ご遠慮とご配慮のほど、よろしくお願いします。

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 すごく自己啓発的なタイトルですが(笑)

私自身が迷ったり、悩んだり、基本に立ち返るときに、必ず思い出す言葉を今回はご紹介したいと思います。

 

他人を変えたい

「物を捨てない家族は、何と言えば捨てますか?」と、質問を受けるとき、

「家族だけでなく、あなた自身の片付けの問題はありませんか?」

と質問を返すと、多くの方が

「家族もですが、私自身も問題があります。」と答えます。

 

自分自身が「変わることの大変さ」を体験しているひとは、安易に「他人を変えられる」とは思いません。変わることには本人の強い決意と意思を持ち、そして継続するエネルギーが必要です。

 

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変えられないものと、変えられるものの見極め

以前から取り上げていますが、

「変えられるものを変えていく勇気を

 変えられぬものを受け入れる謙虚さを

 そしてその二つを見極める知恵を」

       -ニーバの祈りー

 

 神学者のラインホールド・ニーバの「平静の祈り(通称:ニーバの祈り)」は、

 

勇気を

謙虚さを

知恵を

 

この3つがポイントです。元々ニーバの祈りは古くから教会などで行われる断酒会や薬物やアルコール…依存症などの自助グループにて用いられる言葉です。

(※自助とは、自分で自分の身を助けること。他人の力を借りることなく、自分の力で切り抜けること)

 

実はこの言葉は、宇多田ヒカル氏の「Wait&see~リスク~」という曲中にも使用されています。

www.youtube.com

  

変えられないものを

受け入れる力

そして

受け入れられないモノを変える力を

ちょうだいよ

 

どこか遠くへ逃げたら楽になるのかな?

そんな訳ないよね

どこに居たって私は私なんだから

 

     ~宇多田ヒカル

 

個人的な感想ではありますが楽曲に関しては、

受け入れられないモノが、変えられるモノか、変えられないモノか?ではなく。

抗いたいという祈りにも似たモノを感じます。

人生を取り戻すための12のステップ

以下は自助グループなどで用いられる12のステップからの引用です。

 

  1. 私たちは〇〇に対して、無力であり、人生がコントロールできなくなったことを認めます。(手放す)
  2. 自分より大きな力が私たちを健全な状態に戻すと信じます。(希望)
  3. 私たちの信じる大きな力の手に自分の意志と人生をゆだねることにします。(信頼)
  4. 自分自身を深く掘り下げ、勇気をもって、自己評価を行います。(真実と棚卸し)
  5. 自分自身に対し、また他人に対し、自分の悪いところを正しく認めます。(告白)
  6. これらの性格上の欠点をすべて取り除いてもらうための、心の準備ができました。(変化)
  7. 謙虚な気持ちになって、欠点を取り除くことができますようにと願います。(謙虚)
  8. 自分が傷つけた全ての人たちのリストを作り、その人たちに進んで償いをしようと思います。(許し)
  9. 傷つけてしまった相手には、できるだけ自らの手で償います。ただし、それによって相手や他の人間を傷つけることがないようにします。(償いと和解)
  10. 引き続き、自己評価を行い、自分が悪いと思ったらすぐにそれを認めます。(受け入れ)
  11. 祈りと瞑想を通して、神にもっと触れるように努め、その意思を知り、それを実行します。(心の声)
  12. これまでのステップを通して精神的に目覚めたら、同じような悩みを持つ人にもメッセージを伝え、「12のステップ」をあらゆる場面にあてはめ実行するよう心がけます。(奉仕)

 

 この12のステップで言う「神」や「大きな力」とは、宗教的な神ではなく、自分の1つの魂「1から全てへ」全ての生命の大きな流れやうねり。大きな力という解釈でOKです。 

 

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人生を取り戻し、回復の一番最初のステップは「手放す」こと

ステップ①の〇〇を問題行動へと当てはめてみますと、

 

  • 私は、お酒に対して、無力であり、人生がコントロールできなくなったことを認めます。
  • 私は、買い物に対して、無力であり、人生がコントロールできなくなったことを認めます。
  • 私は、ギャンブルに対して、無力であり、人生がコントロールできなくなったことを認めます。

など。

依存の対象である、薬物・お酒・ギャンブル・買い物…などを最初に断つ。依存を手放し、自分の問題行動を素直に受け入れ、弱く、ありのままの自分を受け入れることから始まります。

 

依存症とは、別名「否認の病」と呼ばれます。多くの依存者が自分自身の問題行動が病気だと認めません。

依存者の家族もまた病気である

依存者本人の自助グループとは別に家族会もあります。そして、そこでも「12のステップ」を行います。何を手放すかと言うと、

 

私は、依存者家族の問題に対して、無力であり、人生がコントロールできなくなったことを認めます。

 

家族が「あなたのために」と依存者本人を支配・コントロールすることを手放す。家族への執着を手放すということです。

 

 

例に出すと、

  1. ギャンブル依存症の子供が500万円の借金を抱える
  2. 親が返済する
  3. 依存症の子供は、また金を借りることができ、500万円借金をし、ギャンブルを続ける。

 

ここでの正解は、「親や家族が、借金を肩代わりしない」ということです。ギャンブルを打つ種銭が無ければギャンブルはできません。家族は、

「借金を立て替えるときに、もうしないと約束したから…」と助けます。

しかし、一方でギャンブルを打ち続けることも支援しているのです。

 

家族もまた、「依存者をコントロールする病」です。依存を別名「否認の病」と呼ぶ意味は、ここにもあり。

家族は、「依存者を助けている」と純粋に考えています。本当の意味で助けているのは「ギャンブルを続ける行為を助けている」のです。依存者本人の病の進行を後押しし、事態を深刻かつ悪化させているのだと「認めない病」なのです。

そして、依存者への執着を手放すことができません。

12のステップは、

 

  1. 正直・諦める・手放す
  2. 希望
  3. 信頼
  4. 真実と棚卸し
  5. 告白
  6. 変化
  7. 謙虚
  8. 許し
  9. 償いと和解
  10. 受け入れる
  11. 自分の声
  12. 奉仕

 

以上の12の概念で構成されます。依存専門の医師によっては、「当事者ではなく、家族の治療が先だ。」という方もいます。それだけ生き方の病とは、根が深い問題です。

人生を健全に生きる

12のステップの中には

  • 手放す
  • 希望
  • 真実と棚卸し
  • 変化
  • 受け入れる

 

片付けに通じる要素があります。最初のステップが「手放す」という部分も深くうなずける部分です。 片付けは「人生を変えるために行う」のではなく「自分の人生を健全な状態に整える」ことだと思っています。

片付けにおいて、根深い問題を抱えた家族や当事者は少なからず「生き方の問題」や「家族の問題」を抱えていると断言します。

 

  私自身、定期的に心の棚卸を行います。12のステップは、心のメンテナンスの手法として、とても参考になります。この12のステップが何かお役に立てれば何よりです。

 

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