最近読んだ暮らし系…と書いてよいかは分かりませんが、片付け本としていいなと思った本のご紹介。
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堀内美佳著「収納しすぎて家、失いました。」
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収納し過ぎて家を失う…ってどういうこと????
と、タイトルにギョッとしますが少しネタバレになりますが簡単にあらすじを書きたいと思います。
【あらすじ】
著者の堀内美佳さんは東京と北海道の二拠点で生活していましたが、北海道のご自宅はご親戚に住んでもらうという形で過ごしていました。
ある日、夫の失業により二つの家の家賃を払いきれなくなり北海道の家を手放すことに。
家を手放すために、家の中の物を1つ1つ整理する中であることに疑問を抱きます。
「どうして我が家は、こんなに物が多いんだろう?」
「どうして、こんなに物を買ってしまったのか?」
家を手放すという過程の中…その答えを著者が1つ1つ出していく物語です。
20年前は、収納至上主義の時代だった
ネタバレになりますが家を手放す原因となったのは、
「沢山、収納できるから!」という気持ちから
「あれも買おう!」
「これも買おう!」
と沢山買い求めた結果でした。
著者の堀内さんは、
「こんなに買わなければ、これまで無駄に物を買い続けた金額だけで
家を手放さなくてよかったのに…。」
と、後悔の色を滲ませます。
漫画は「馬鹿なことをしました!」と明るい語り口で軽妙なテンポで話は進みますが、家を手放さなければならないこと…それは葛藤や後悔の念があっただろう…と伺いしれます。
今は、片付けブーム・断捨離ブーム・都心の小さな家などの需要が増えましたが、20年前は大きな家に住み、沢山の収納のある家が良い家だという価値観の時代でもありました。20年もすれば生活様式の変化や社会の価値観の変化が顕著に起こり得ると考えると、他人事ではないなと感じました。
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「無駄に物を買ってしまうあるある!」満載の漫画です。物が好きな人は共感と反面教師になる良書。
私も物が好きなので、少ない物で暮らしたいと日々生活していますが手芸用品などをついつい買います。この本の著者の堀内さんも手芸や物作りが好きな方で、アレコレとお子さんと楽しみながら20年の間、色々な物を買い求めてきました。
出てくるアイテムが「つい、買っちゃうよね!」のあるある満載なので、何回も「うわあ〜…分かるわ。」の連発でした。
- なかなか物が捨てられない。
- つい、買い物が止められない。
という方には刺さる場面も多い本かと思いますのでお勧めしたいと思いました。
物は人生の足跡、後悔しても全否定はしなくてもいい。
無駄に買ってしまった物として1つ1つ紹介されるアイテムですが、それぞれ1つ1つ物語も添えられています。
- 子供が生まれた時に買った物
- 子供と一緒に作った物
- 家族で楽しい時間を過ごすために買った物
なぜ買ったのか?を「収納が沢山あったから。」という理由以外に、少なからず【家族でこの家で幸せに暮らすために買った物】という想いで買った物も多く、全てを無駄だったと切り捨てるような類のものではありませんでした。
私は物は人生の足跡だと考えています。すべてが無駄というわけではなく、どの程度が適切だったか?を考える上では【良かれ】は注意すべき要素の一つだと教えてくれる貴重な一冊だなとも思いました。
漫画としても面白く読める一冊ですので、オススメです。
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