少ない物ですっきり暮らす

家族4人、3LDK暮らし。趣味は小さな幸せ集めです。 

「そして生活はつづく」

 たて続けに「星野源は好きですか?」と3回別の人から質問されました。

 

名前は知ってます。しかし、著書を読んだことも音楽を聴いたことも無かったのですが、これを機会に星野源さんの本を読んでみました。

星野さんは「生活が嫌い」「生活が苦手」な時期があったようで、その「生活」から逃れるために仕事を詰めに詰めて「過労死しても本望じゃー!」という働き方をして先天性のくも膜下出血で倒れたそうです。闘病後は価値観が変わられたようですが、私にとっては「生活が嫌い・生活が苦手」という言葉は何だか新鮮でした。

私の中では「生活を支えるための仕事」 という一番下の基準があって、その先にやりがいや自己表現といったモノがありますが、星野さんの場合はその逆で、生活を支えるための仕事ではなく「生活から逃げるための仕事」という価値観はとても面白かったです。

作中の星野さんの言う「生活」とは、どんなにスポットライトを浴びているスターでも、自宅に帰れば2日前に炊いたお米が炊飯ジャーの中でカビガビになってる現実。華やかな芸能人であっても、自宅のトイレットペーパーが切れてる…!電話代の請求書を明日払いに行こうと思っても、その紙を無くしてしまって、そのうちその請求書の存在も忘れてしまって…という「生活」の泥臭さ。

読みながら私自身も料理が苦手なので、苦手なことから逃げるように「料理以外」のことを頑張って、

「スンマセン!これで勘弁して下さい!」

という気持ちも正直ありまして。私は「生活」が好きな人間ですが、全部が全部好きではなく、好きの中にも苦手はあって。著者の星野さんが苦手な「生活」から逃げるように仕事を頑張られている様は 「うんうん、分かる。」と思わずうなづいてしまいます。これは苦手だけど、これは頑張ったから許してね?いや、許してくれるだろう!…いや、むしろこんなに頑張った自分は偉いぞ!という自己弁護という名の自己肯定。

 

「生活」には、どこか「正しくなければ」という暗黙知がありますよね。私も「そりゃ、出来ることなら全部正しい生活したいよ!」と思いながらも、なかなか苦手を克服できずにいます。いえ、むしろ克服する気が微塵もありませんが(笑)

向上心を持って課題に取り組む姿も美しいと思うのですが、「無理無理無理無理!」っと苦手なことから逃げる気持ちを原動力に別の方向に努力する…。それも何だか人間として可愛らしくもあり、泥臭くもあり。私個人はとても好きです。

本をあまり読まない方でも読みやすい一冊です。

↑塩系イケメンですね。星野さん。「そして生活はつづく」の後に「働く男」を読むといいかもです。いつも応援ありがとうございます↓

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