『小さな恋の物語』をご存知ですか?
私が小学生の頃に出会った『小さな恋の物語』という四コマ漫画。
ひとりぼっちの幸せ チッチ、年をとるほど、片思いは深くなるね | ||||
|
40代前後の方には有名な本だと思うのですが、20代でご存知の方はいらっしゃいますか?その著者である、みつはしちかこさんが出版された『ひとりぼっちの幸せ』という本がとても良い本でした。60代になったみつはしさんのエッセイ。自身の病気を経て、自分より先に旅立ってしまった夫の話や、みつはしさんの周囲お茶目な方々とのエピソード。年老いて、少しづつ『ひとり』になっていく中で、『ひとり』の幸せについて多く語られています。
ちなみに『小さな恋の物語』の主人公チッチは身長130センチの女の子。特に美人でもなく鼻ぺちゃで、長身で野球部のハンサムなサリーのことが大好き。恋人未満友達以上の二人の『初恋』がとてもピュアで、心が洗われるような作品です。
小さな恋のものがたり第43集 | ||||
|
下記は今回の『ひとりぼっちの幸せ』の内容からの引用です。
『人生は雨が通りすぎるのを待つためにあるのではない。雨の中でダンスを踊れ。』
年をとって心豊かになるというのは『これを大事に生きた』というものがあること。私はやっぱり『初恋のときめき』でしょうか。
泣くだけ泣いて、ふと顔を上げると小さな花たちが草の中からチラチラしていました。
スミレ・タンポポ・カラスノ・エンドウ・キンポウゲ・レンゲソウ・シロツメグサ…
そのときは名前も知らなかった小さな花たちが心配そうにのぞいていたのです。
『草にも花が咲くんだ。こんなにキレイなんだ。』
野の花って花屋さんの花より美しい。小さくても嬉しそうに、それぞれの花を咲かせている。そんな健気な美しさが、私の心に沁みたのです。
みつはしちかこさんが絵を描き始めたキッカケは、病床の母を喜ばせたい!という気持ちからでした。絵を描いて、床で伏せている母へ見せると、ニッコリと笑って喜んでくれる。ある日、病気で母が亡くなってしまい、悲しさから自分の身だしなみなどに手がつかなくなり、小学校でイジメにあいます。5人兄妹でしたが、自宅でも兄からイジメられ。
もともと一人が好きだったので、意地悪をされてもニコニコとしていましたが、お気に入りの空き地へ行くときは、そこで一人でワンワン泣いていたそうです。
どうしてお母さんが死んでしまったの?どうしてイジメられるの?色々な悲しさを吐き出せる場所が、その空き地でした。
『こんな小さな草花のような主人公の漫画を描きたい!』
そして生まれたのが『小さな恋の物語』だそうです。刺激的でドラマティックは恋愛漫画とは違い、初恋の中にある小さな一コマを優しくやさしく描かれた漫画です。『小さな恋の物語』ファンの一人としては『ひとりぼっちの小さな幸せ』にはチッチとサリーの裏話として、とても楽しめました。
今回の『ひとりぼっちの幸せ』の中で特に『いいな』と思ったことは、三橋さんが『これを大事に生きた』の『これを』に『初恋』を選ばれていたからです。小さな恋の物語は、丁寧な初恋。私にとってそんな漫画です。
益田ミリさんの漫画・エッセイが好きな方も、きっと好きなんじゃないかな?と思います。
どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心 (幻冬舎文庫) | ||||
|
読んだことがないよ…という方には、みつはしちかこさんも益田ミリさんも、ぜひオススメです。
※メール・コメント等でお問い合わせ、ありがとうございます。今日明日に返信できれば…と予定しておりますのでしばしお待ちください。
11月26日に「シンプル思考ですっきり身軽に暮らす」発売しました。
↓ブログランキング村。いつも応援クリック、ありがとうございます。