少ない物ですっきり暮らす

10回近くの引越しと、子供の発達障害の特性「片付けが苦手」などを経て、ミニマリストに。お片づけのサポートもやってます。 ライフオーガナイザー®1級/ 整理収納アドバイザー1級/ 発達障害住環境サポーター https://yamaguchi-seiko.amebaownd.com

少ない物ですっきり暮らす

「関係性」という下地

【6冊目の本が発売になりました!】

 

  現在、お片付けサポート・講座依頼・雑誌取材等、一切受け付けておりません。個人的なご連絡等、ご遠慮とご配慮のほど、よろしくお願いします。

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田中角栄の本を勝手に捨てられた!」と言われました。

 

 

 

3月26日に引っ越しをしてから続くお片付け。自分達のモノを片づけることとは話が違うので、入念に夫と二人一組で義理の両親には「捨ててよいもの・悪いもの」それぞれ確認しながらの作業でした。

特に無理強いもせず、捨てたくなければ捨てなくていい。そういうスタンスで進めていました。しかしながら世代間の価値観の違い・コミュニケーションを入念に取りながらでも齟齬は生じるもので。

義理の母は長年積もり積もったモノを今回の片付けで一気に捨てたい。義理の父は「もったいない!使えるモノはボロでも捨てない主義」義理の両親間で、捨てる捨てないの話し合いが十分でないモノも多かった。

 

義理の母は捨てていいものが、義理の父はNG。

義理の父の捨てていいものが、義理の母はNG。

 

 

そのようなモノが多く、どちらか片方不在時に「捨てる?」と質問して「全部捨てていいよ!」と言われ、後になって片方が「何で捨てちゃったの?!」と言う。

 

……そこが今回第一の難関。それに加えて、長年のあいだ整理整頓・管理ができていなかったモノが多かったようで、私達が引っ越して来る以前に紛失していた「田中角栄の本」。これを突然思い出したようで、「5万円出して買った大切な本が見つからない。勝手に捨てられた!」と言い出してしまい…。

義理の母は「自分が何十年も読んでない本を思い出して、モノが無くなっただなんて…人のせいにすることはよくない!」とたしなめて下さるものの

「自分が捨てるわけがない」 → 「自分以外の誰かが捨てた!」の一点張り。こうなってしまうと、「捨てた」「捨ててない」。どちらが「正しい」かのパワーゲームになってしまいます。

 

「片づけるときに【片づけていいか?】とは確認しての作業だったけれど、確認漏れもあったのは事実だよね。勝手に捨てることはしていないけれども、もう少し確認を丁寧にすればよかったね…。」

 

と、部分的に謝ることにしました。15年ほど前に家を改築する際に、家の中の物を全部倉庫へ移動させたことが過去にあり、その時に数人の大工さんや、作業に入ったご近所の人がアルバムや、モノを捨てました。かなり家のモノが紛失しているので、その時に無くなったモノを今になって思い出して「今、捨てられた!」と言っているのではないか?と義理の母は言います。

義理の父も70代。基本的に私は「他人のモノは勝手に捨てない」というスタンスなだけに、第三者が自分以外のモノに触れて処分することには、こういうトラブルがつきものだと知っています。

だからこそ、息子や娘、夫のモノを本人の確認なしに勝手に捨てるということはせず、「話し合って捨てる」。今回改めて勉強になったことは

 

お互いに信頼という下地があってこその「片づけ」

 

だということ。夫や娘・息子に関しては、家族会議を繰り返して、お互いの意見を交わし、信頼関係が結ばれているので、これまで「片づけ」に関して大きなトラブルが起こらなかったと言えます。今回、義理の父とは結婚して15年。盆暮れ正月に会話を交わすことはあっても、お互い一歩踏み込んで人間性に触れる部分まで触れ合う機会がなかったとも言えます。

 

今回片付けを通して「義理の父にはこういう部分があるんだなぁ…」と知ることができた部分も大きかったので、そこはこれからの生活の上で大きな収穫と言えます。家族間の片づけにおいては、単にモノを片づける以前に「相手との信頼と理解という下地」。これまでの家族の関係性も大切なんだと身を持って知りました。そして、そういったモノを見つめ直す機会が「家族の片づけ」には潜んでいます。

きっと年齢を重ねた家族間では、特にそうかな…と個人的に感じます。これがないと、お互いが深く傷つく結果になってしまいます。

 

今回、私自身も「夫と一緒に聞き取りをしているから大丈夫」という怠慢も心のどこかにあったとも思います。義理の父からみて「やまさん夫婦なら捨てかねん!」と思わせてしまった捨て方がどこかにあったかもしれないし。そこはある程度、信頼と理解があれば「やまさん夫婦は勝手に捨てたりしないだろう、うーん…どこにいったのかな?」と、考える関係性にお互いなれれば嬉しいですし。そんな家族にこれからなってゆけたら嬉しく思います。

 

理想は↑ですが(笑) 現実的には、本当に個々人の性格や考えもあります。そういう部分を組むと「家族の片づけ」は奥が深いですね。今回は反省点もありますし、とても勉強になった出来事でした。

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